夜。〜キャバ嬢の恋〜
数分後、中村さんはべろべろ。

『俺、酒が弱くてホストできなかったんらよぅ』


中村さん、ホストやりたかったんだぁ。

お酒弱いんだぁ。


新しいことがいっぱいわかってうれしい。


『ゆうな、静かじゃない?酔っぱらい??』

突然、中村さんが私の肩を抱いてきた。


…心臓がとまりそう…


『あ、ゆうな氏、酔っぱらいなんですよぅ』

ゆめちゃんがにやっとしながら、中村さんに言う。

『ゆ、ゆめちゃんっ』

あせったけど、中村さんにはすでに聞こえてしまったらしい。

『そーかっ、酔っぱらいかぁー。俺と一緒やんっ。もっとのめー』


中村さんがどこからか持ってきた、なんだかわからない酒を私のグラスにそそぐ。


…中村さん、酔うとおらおら?


…でも、うれしいからいいのっ!!



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