夜。〜キャバ嬢の恋〜
私は、いつから好きだったんだろう。

キャバクラという世界に飛び込むまで、全く関わりのなかった人。

昼の世界では生きられない、夜に染まった人。


物珍しかったから、惹かれたの?

それとも、ホストのように優しかったから?

禁断の恋にあこがれた?



ちがう、ちがうよ、そんなんじゃない。



私は、中村さんが、中村さん自身が好きで、
隣にいるだけで幸せで、安心できて・・・


中村さんのすることにドキドキしたのは
キャバ嬢の「ゆうな」じゃなくて、


私、「あさみ」なんだ。

たとえ色管理で「ゆうな」を支配できても、
「あさみ」は支配できない。

「あさみ」の好きの気持ちは、誰にも管理されない。


中村さんを好きな気持ち、貫き通そう。
その気持ちは、私の中では真実だから。




そう、決めた。
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