茜空
次の朝
目が覚めたら
8時
だった
アタシ
慌てる!
だって
8時
って
いったら
いつもは
もう
朝ご飯
食べ終わってるし
洗濯物干しも
完了してる
え〜っと
まず
洗濯機
回さないとね
あ!!
おかーちゃん
仕事だよね!
何時から
だろ?
おかーちゃ〜ん!!
おかーちゃんっ!!
…かえちゃん早過ぎぃ
…まだ8時じゃん
おかーちゃん
仕事
何時からっ?!
9時半に
出るかな
ご飯は?!
いらないよー
コーヒー
飲んでく
アタシ
既に
苛々
マックス!!!
だって!
だって!
だって!
洗濯物
溢れすぎ!
これじゃ洗濯機
使えない
じゃん?!
しかも
朝ごはん
いらない
んじゃなくて
食べ物
何にも
無いじゃん!
冷蔵庫カラ
だよ
カラ!!
アタシ
お腹
減りすぎ!!
朝っぱら
から
カップラーメンに
お湯注ぐのって
悲しくない?
んで
箸もない!
掃除も
なってない!
おかーちゃん
よく生きて
られるよ
家中
タバコ
臭いしさぁ…
かえちゃんにさ
これ
やっとく
足りなく
なったら
追加
するから
おかーちゃんが
渡したのは
一万円札の塊
だった
30くらい
あるでしょー?
あたし
いない時は
これで
よろしくぅ
封筒にも
入れないで
無造作に
そこら辺の
箱から
だだ
お金出して
おかーちゃんは
フーーッと
煙を
吐いた
そして
シャワーを
浴びて
ミニパンツを
履いて
ゴールドの
チェーンの
ついた
ブランドバック
を持ち
ピンヒールを
鳴らして
おかーちゃんは
出掛けて
行った