だれかおしえて


「ごめん。」



「もー、言うの遅いよー!」


楓の前で泣かなかったことを褒めてほしい。




「じゃあ俺、帰るね。」



「うん、じゃあね。」



近所の公園、塾終わりにそこであった

出来事は、その公園の前を通るたび思い出す。



「うっ…うー…ヒック…うわーん…ヒック…うっ…うっ…」


夜の公園だからなのか、

誰もいなくて我慢できなかった。

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