好きは何色、君の色。
「すみません。
ちょっといいですか?」



あと少しで海だと言うところで後ろから声を掛けられた。



この辺は観光スポットだから声を掛けられることはよくある。



『はい、どうかしましたか?』



反射で声のしたほうに振り返った。
そこには私と同じくらいの年の男子がいた。



「海岸まで行きたいんだけど。
迷っちゃったみたいで・・・。」



「えっ!?にぃちゃんも海行くの?
オレたちも海に行くんだ!!」



「空ねぇ、連れて行ってあげようよ!」



『一緒でもいいかな?なんかゴメン。』



「あ、いや。全然。」



「やった~!」と、はしゃぐ2人はどんどん先へ走って行ってしまう。



「いいの?」



『うん?あ~2人??
大丈夫だよ、そこ曲がったらすぐ海岸だから。』



2人が曲がったばかりの路地を指さしてそういうと「まじか。」という声が聞こえてきて思わず笑ってしまった。
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