好きは何色、君の色。
2-2と書かれた札が下げられた教室が見えてきた。



「じゃあ、入るよ?」



『はい。』



笑顔を作って返事したものの凄く緊張して手のひらは汗をかいていた。



先生の後ろについて教卓の横まで来て、周りにバレないように1度深呼吸をした。



「転校生の山本咲空さんです、みんな仲良くしてね。」



『山本咲空です、えっと・・・。
引っ越してきたばっかで分からないこと、沢山あるので色々教えてくれたら嬉しいです。よろしくお願いします!』



ペコり と頭を下げてから教室を見渡す。



『璃空くん!?』



「咲空だ。」





ふわりと笑った璃空くんは、キラキラして見えた。





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