私の恋は罰ゲーム。
日曜日の勉強会
日曜日...
由梨と二人で待ち合わせをして、翔の家に行った。
知り合ってから何度押しただろうインターフォンを押す。
<ピーンポーン>
「はーいー」
ドア越しから翔の元気な声が聞こえた。
「ヤッホー!!翔!!」
朝から元気な声で言った。
(まだ、翔と呼ぶのは恥ずかしい...)
そういえば由梨は変に思わないんだろうか?と思ったが別に気にしていないようだった。
「おはよう!翔君」
由梨が少し恥ずかしそうに言った。
「おっす!!上がれよ。」「「うん」」
「「お邪魔しまーす」」
靴を脱いで、翔の家に上がると懐かしい匂いがした。小さい時、好きだった匂いだ。
翔が二階に上がって行ったので、あとをついて行くと、リビングから翔のお母さんが顔を覗かせた。
「いらっしゃい。あら、香奈ちゃん久しぶりねぇ!!随分と大きくなって~!ゆっくりしていってね!」
「あっ、おばさん!ご無沙汰しています。おばさんも相変わらずお綺麗ですね!」
「まっ、香奈ちゃんったら!うふふ!」
あの人懐っこい笑顔を見たのは何年ぶりだろう。それでも全く変わっていないおばさんのことがやっぱり大好きだなと思う。
そして、おばさんと少し雑談をして上に上がった。もう由梨も上に行ったようだった。
「どうぞ」
翔が恥ずかしそうに自分の部屋のドアを開けた。
「わぁ!ここが翔君のお部屋?」
由梨が部屋を見渡しながら、少しはしゃいでいた。
「うん、俺の部屋」
翔の部屋は昔と違って、大人なシンプルな部屋になっていた。
部屋の色が全体的に深い青色だ。
そして、いろんな種類の本が本棚に並んでいた。昔は本なんかなくてゲームしかなかったのに、来ないうちに変わったなと思った。
「よし!じゃあ始めるか」
部屋の中央に置いてある机に、使う道具を出しながら翔が言った。私はもう少しゆっくりしているつもりだった。
「えーもう?はやーい!」
「じゃあ、お前はなんのために俺の家きたんだよ!」
呆れた顔で翔に聞かれた。
「え~遊び??」
ゴツッッ!!
冗談で言ったのに拳が飛んできた。
「痛ったー!別に殴らなくていいじゃん」
「お前なぁ...」
「ねぇ、勉強しよう...」
由梨が翔の言葉を遮るように言った。
そういえば、翔の部屋に入ってから由梨あんまり喋ってない気がする。
(やばい、でしゃばり過ぎた、、、)
「そ、そうだね」
由梨に気づかれないように平常心を保った。
...シーン
部屋にはシャーペンでカリカリ書く音しかしないから、私はなんだかソワソワしていた。
(なんか喋らないと...)
そう思った私は、全く解いてない問題を指しながら翔に尋ねた。
「ねぇ、翔。ここ教えて!」
「おっ!やっと分からない問題が出てきたか。ってお前全然やってねぇじゃん!」
翔が呆れた顔で言った。呆れた顔を見るのはこの部屋に来てから二度目の気がするが気のせいだろう。
「えへへ。いや~全く分からなくって...」
どうやら私は成績も、普通じゃないようだ。
「しかも、ここ超簡単なとこじゃねぇかよ!」
またまた、呆れた顔で言われた。三度目だ。
「まあまあ、そんなこと言わずに。ねっ!」
「ねぇ香奈。なにか問題で分からない問題があったら私に聞いて。翔君、進まないだろうし...」
由梨が暗い顔をしながら言う。
「えっ?いいよ、翔に聞くし。」
私はわけが分からず断った。
...が
「いいから!!私に聞いて!!絶対だよ!!」
由梨は怒って言った。
「う、うん。わかった。」
正直びっくりした。由梨があんなに怒っていたのは、初めてだったからだ。
(やばい。怒らせた)
私は、その時そう思った。
翔も、びっくりしたのか呆然としていた。
由梨があんなに怒ったのを、初めて見たらしい。
なにしろ私が初めて見たのだから、当たり前だろう。
お昼ごはんはおばさんが作ってくれた。
私はそれどころじゃなかったのだが、せっかくだからとおいしくいただいた。
その後も勉強をしていたが、由梨はまだ怒ってたから分からない問題があっても聞く気にはならなかった。
由梨は5時に帰った。
私は翔と二人きりになってから分からない問題を翔に聞いた。翔の説明は分かりやすかった。
私は6時に帰った。
帰り際、おばさんに作り過ぎちゃたからと<パウンドケーキ>を貰ったが本当は私のために作ってくれたのを私は知っている。
「また来てね。あとみっちゃんにケーキがどうしたらもっと膨らむのか聞いてくれる?」と伝言を頼まれた。
みっちゃんとは私の母である。幼稚園からの親友らしい。
翔は徒歩3秒の私の家まで送ってくれた。
そして、家に着いてから思った。
由梨に謝らないと。
由梨と二人で待ち合わせをして、翔の家に行った。
知り合ってから何度押しただろうインターフォンを押す。
<ピーンポーン>
「はーいー」
ドア越しから翔の元気な声が聞こえた。
「ヤッホー!!翔!!」
朝から元気な声で言った。
(まだ、翔と呼ぶのは恥ずかしい...)
そういえば由梨は変に思わないんだろうか?と思ったが別に気にしていないようだった。
「おはよう!翔君」
由梨が少し恥ずかしそうに言った。
「おっす!!上がれよ。」「「うん」」
「「お邪魔しまーす」」
靴を脱いで、翔の家に上がると懐かしい匂いがした。小さい時、好きだった匂いだ。
翔が二階に上がって行ったので、あとをついて行くと、リビングから翔のお母さんが顔を覗かせた。
「いらっしゃい。あら、香奈ちゃん久しぶりねぇ!!随分と大きくなって~!ゆっくりしていってね!」
「あっ、おばさん!ご無沙汰しています。おばさんも相変わらずお綺麗ですね!」
「まっ、香奈ちゃんったら!うふふ!」
あの人懐っこい笑顔を見たのは何年ぶりだろう。それでも全く変わっていないおばさんのことがやっぱり大好きだなと思う。
そして、おばさんと少し雑談をして上に上がった。もう由梨も上に行ったようだった。
「どうぞ」
翔が恥ずかしそうに自分の部屋のドアを開けた。
「わぁ!ここが翔君のお部屋?」
由梨が部屋を見渡しながら、少しはしゃいでいた。
「うん、俺の部屋」
翔の部屋は昔と違って、大人なシンプルな部屋になっていた。
部屋の色が全体的に深い青色だ。
そして、いろんな種類の本が本棚に並んでいた。昔は本なんかなくてゲームしかなかったのに、来ないうちに変わったなと思った。
「よし!じゃあ始めるか」
部屋の中央に置いてある机に、使う道具を出しながら翔が言った。私はもう少しゆっくりしているつもりだった。
「えーもう?はやーい!」
「じゃあ、お前はなんのために俺の家きたんだよ!」
呆れた顔で翔に聞かれた。
「え~遊び??」
ゴツッッ!!
冗談で言ったのに拳が飛んできた。
「痛ったー!別に殴らなくていいじゃん」
「お前なぁ...」
「ねぇ、勉強しよう...」
由梨が翔の言葉を遮るように言った。
そういえば、翔の部屋に入ってから由梨あんまり喋ってない気がする。
(やばい、でしゃばり過ぎた、、、)
「そ、そうだね」
由梨に気づかれないように平常心を保った。
...シーン
部屋にはシャーペンでカリカリ書く音しかしないから、私はなんだかソワソワしていた。
(なんか喋らないと...)
そう思った私は、全く解いてない問題を指しながら翔に尋ねた。
「ねぇ、翔。ここ教えて!」
「おっ!やっと分からない問題が出てきたか。ってお前全然やってねぇじゃん!」
翔が呆れた顔で言った。呆れた顔を見るのはこの部屋に来てから二度目の気がするが気のせいだろう。
「えへへ。いや~全く分からなくって...」
どうやら私は成績も、普通じゃないようだ。
「しかも、ここ超簡単なとこじゃねぇかよ!」
またまた、呆れた顔で言われた。三度目だ。
「まあまあ、そんなこと言わずに。ねっ!」
「ねぇ香奈。なにか問題で分からない問題があったら私に聞いて。翔君、進まないだろうし...」
由梨が暗い顔をしながら言う。
「えっ?いいよ、翔に聞くし。」
私はわけが分からず断った。
...が
「いいから!!私に聞いて!!絶対だよ!!」
由梨は怒って言った。
「う、うん。わかった。」
正直びっくりした。由梨があんなに怒っていたのは、初めてだったからだ。
(やばい。怒らせた)
私は、その時そう思った。
翔も、びっくりしたのか呆然としていた。
由梨があんなに怒ったのを、初めて見たらしい。
なにしろ私が初めて見たのだから、当たり前だろう。
お昼ごはんはおばさんが作ってくれた。
私はそれどころじゃなかったのだが、せっかくだからとおいしくいただいた。
その後も勉強をしていたが、由梨はまだ怒ってたから分からない問題があっても聞く気にはならなかった。
由梨は5時に帰った。
私は翔と二人きりになってから分からない問題を翔に聞いた。翔の説明は分かりやすかった。
私は6時に帰った。
帰り際、おばさんに作り過ぎちゃたからと<パウンドケーキ>を貰ったが本当は私のために作ってくれたのを私は知っている。
「また来てね。あとみっちゃんにケーキがどうしたらもっと膨らむのか聞いてくれる?」と伝言を頼まれた。
みっちゃんとは私の母である。幼稚園からの親友らしい。
翔は徒歩3秒の私の家まで送ってくれた。
そして、家に着いてから思った。
由梨に謝らないと。