私の恋は罰ゲーム。
期末テスト
~水曜日~
あれからも、由梨とは少し気まずい。
喋る時は、無理して笑っているようで顔が引きつっている。
「はぁ、どうしよう...しかも今日、テスト1日目だし。はぁ、そのうえ少し朝から体調悪いし...最悪だ!」
そんなことを一人でぶつぶつと言ってたら周りの人に変な人と思われてしまった。
「おい!香奈、大丈夫か?周りから見たら、超ヤバい人だぞ。さっきからぶつぶつぶつぶつ。どした?保健室行くか?」
人がいない旧校舎の渡り廊下に出た時、翔に呼び止められた。
そんなこと知ってるし、もともと変な人だし...
「いい、大丈夫。ほら、元気いっぱい!」
満面の笑みで言ってみせた。
「そうか。でも、きつくなったら言えよ!先生に」
(心配してくれてるんだ。優しいな、翔は。ありがとう)
「先生かよ!」
いつもどうりにつっこみを入れた。
「まあな。てか、香奈、テスト大丈夫なのか?俺様が教えてやったんだから70点より上は取れよ!」
「大丈夫です。多分」
「お前なぁ。あっ!そうだいいこと思いついた。勝負しよう、勝負。合計点数で低かった方が罰ゲーム!」
翔がいきなりそんなことを言い出した。私は意味がよく分からず、ぽかーんとしていた。
(翔と勝負?無理無理。ただでさえ今日は体調が良くないのに、頭が良い翔に勝てるわけない。)
「よし、決まり!」
「えっ!!無理無理。しかも罰ゲームってなにするの?」
勝手に決められていたから、一応、それだけ聞いた。
「あぁーまあ、勝った人が決めればいいんじゃね」
「わかった...」
勝てるわけないが少しだけ頑張ってみよう、そう思った。
そして、約3日間私は頑張った。
体調が悪いなか、よく頑張った自分!と自分を褒めてあげたい。
翔に教えてもらったおかげで今回は自信がある。だから、少し勝てる気がしていた。
~前章~
あれからも、由梨とは少し気まずい。
喋る時は、無理して笑っているようで顔が引きつっている。
「はぁ、どうしよう...しかも今日、テスト1日目だし。はぁ、そのうえ少し朝から体調悪いし...最悪だ!」
そんなことを一人でぶつぶつと言ってたら周りの人に変な人と思われてしまった。
「おい!香奈、大丈夫か?周りから見たら、超ヤバい人だぞ。さっきからぶつぶつぶつぶつ。どした?保健室行くか?」
人がいない旧校舎の渡り廊下に出た時、翔に呼び止められた。
そんなこと知ってるし、もともと変な人だし...
「いい、大丈夫。ほら、元気いっぱい!」
満面の笑みで言ってみせた。
「そうか。でも、きつくなったら言えよ!先生に」
(心配してくれてるんだ。優しいな、翔は。ありがとう)
「先生かよ!」
いつもどうりにつっこみを入れた。
「まあな。てか、香奈、テスト大丈夫なのか?俺様が教えてやったんだから70点より上は取れよ!」
「大丈夫です。多分」
「お前なぁ。あっ!そうだいいこと思いついた。勝負しよう、勝負。合計点数で低かった方が罰ゲーム!」
翔がいきなりそんなことを言い出した。私は意味がよく分からず、ぽかーんとしていた。
(翔と勝負?無理無理。ただでさえ今日は体調が良くないのに、頭が良い翔に勝てるわけない。)
「よし、決まり!」
「えっ!!無理無理。しかも罰ゲームってなにするの?」
勝手に決められていたから、一応、それだけ聞いた。
「あぁーまあ、勝った人が決めればいいんじゃね」
「わかった...」
勝てるわけないが少しだけ頑張ってみよう、そう思った。
そして、約3日間私は頑張った。
体調が悪いなか、よく頑張った自分!と自分を褒めてあげたい。
翔に教えてもらったおかげで今回は自信がある。だから、少し勝てる気がしていた。
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