引き寄せ♡しあわセイション



「要するに勝手な行動は控えて
まずは僕に一言相談して下さいって言ってるんです」

「大袈裟なんだよお前はさ…」
言ってから飲み込んだスープが熱く喉を通り過ぎて行く。


「所で なーんか引っかかります!」
「何が…」

中谷は怪しそうに目を細めて俺を見た。

「そのピアノ教室の先生って…」
「んー?」

浮いてるシナチクを箸で捕まえて口へ運ぶ

「その先生って、女性なんですか?」
「あー、うん」


約束の日にちと時間を決めて帰宅しただけなので、実際問題ピアノ教室についての詳しい詳細は分からない。

変な話、
ピアノ教室の先生と あのド派手カウンセラーが同一人物じゃない可能性だって全然有り得る。


あの雨の日に見た人とド派手カウンセラーが
どうしても同一人物には思えなかった。
一体どういう事なんだろう…

「キイナさんって…」
「んー?」


「案外、そのピアノの先生狙いだったりして」
「は?」


「ほら、その先生巨乳とか」
「ゴッ…ホゴホ ゴホゴ…」


ゴクリと飲み込もうとしたスープが口の中で騒がしく慌てている。



「もー、図星だったんでしょう」
「ちがっ ゴホゴホゴホ…」


一体どっからそんな発想が出て来るんだ。









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