たったの3年
2章

あの日から私の自由は無くなった。

そして、私が怯えていた、暴力は全くない。


平日は哉太が仕事に行っているから、ずっと一人。

哉太はお昼休みに帰って来てくれる。

夜帰って来て、トイレとご飯と入浴。


いたって普通の生活だった。

日曜日から木曜日までは、いつも。


金・土曜の夜は私にとって苦痛でしかなかった。

入浴まではいつもの哉太だった。
でも、そこから苦の時間が始まる。


私は毎晩、毎晩“教えられる”

哉太も私もお互いの温もりを忘れないように。


人の暖かさを知らずにここまで来た私たちだから。



そう考えると苦痛でもないかもしれない。

私も哉太を愛してる。


愛を感じる。



これでもいいのかなぁ?


私は瞼が重くなって、哉太に抱きしめられたまま目を閉じた。
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