たったの3年
「アンタ、一人なん?」

ほら拾ってくれる。

「うん。何万?」

「何が?」

「だから、アンタも体狙いで…しょ…?」


振り返った瞬間、目を奪われた。

別にすごくカッコいい訳じゃない。


でも、雰囲気?

いや違う。


声?

ううん。



何だろう。

うまく言葉で表せない。

何だろう。


「体狙い?なんや、お前売春しとんのか?」

「え。あ、うん。」

「体大切にせぇへんとアカンよ。」


関西弁なんて新鮮。
彼はこの前のホストの友人で話を聞いて来たらしい。


それから、マ〇クに行って、3時間近く話してた。




「ほな、帰りますか。」

「うん。なんか…」

「ん?」

「なんでもない。アド教えて?」

「おん。ええよ。」




久々に楽しいって思った。
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