甘い恋は復讐の後で
15.夢と現実
ビリヤードをした帰り道。
いつもみたいに伶央さんはアパートまで送ってくれる。
「どうした?今日のお前、なんか変だぞ。」
伶央さんは至って普通だ。
バニラが私だって知らないんだろうな。
そう思うと複雑な気持ちだけど、それでも伶央さんの顔が見られない。
チラッと盗み見た時に嫌でも薄い唇が目に入ってその唇が……って妄想してしまう。
冷静になって思い出したのだ。
お見舞いに来てくれたハス様のことを。
あれ……。
でもバニラだからハス様が会いに来てくれて、バニラに会いに来たのに私に口移しで薬を飲ませたわけで………。
パニックになりそうな私に伶央さんとは違う人から声を掛けられて現実へと引き戻された。
「松永さん。こんばんは。
あなたのお兄さん本当に妹思いのいいお兄さんね。」
アパートに着いて声を掛けられたのは大家さんだった。
声を掛けられた言葉に嫌な予感がした。
夢から引きずり降ろされるような嫌な感じだ。
いつもみたいに伶央さんはアパートまで送ってくれる。
「どうした?今日のお前、なんか変だぞ。」
伶央さんは至って普通だ。
バニラが私だって知らないんだろうな。
そう思うと複雑な気持ちだけど、それでも伶央さんの顔が見られない。
チラッと盗み見た時に嫌でも薄い唇が目に入ってその唇が……って妄想してしまう。
冷静になって思い出したのだ。
お見舞いに来てくれたハス様のことを。
あれ……。
でもバニラだからハス様が会いに来てくれて、バニラに会いに来たのに私に口移しで薬を飲ませたわけで………。
パニックになりそうな私に伶央さんとは違う人から声を掛けられて現実へと引き戻された。
「松永さん。こんばんは。
あなたのお兄さん本当に妹思いのいいお兄さんね。」
アパートに着いて声を掛けられたのは大家さんだった。
声を掛けられた言葉に嫌な予感がした。
夢から引きずり降ろされるような嫌な感じだ。