甘い恋は復讐の後で
「汚い奴は入室禁止だからな。
 服を買いに行くぞ。服を。」

 半ば強引に決められてお店が立ち並ぶ方へと足を向ける。
 楽しそうな伶央さんの横顔を見つめて泣いてしまいそうだった。

 どうしてそんなに優しくするの?
 期待しちゃうよ。

 私の視線に気づいた伶央さんが頭をグリグリして前を向かせた。

「あんまり見るな。
 お前が見ると減るんだよ。」

「何がですか?」

 そういえば見てるといつも視線をそらさせられる気がする。

「俺のHP。」

「えいちぴー?」

「こっちの話。」


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