甘い恋は復讐の後で
「好きだ。莉緒。」

「え………。」

 驚いた顔をした莉緒が熱っぽく揺らめく瞳を潤ませて俺を見る。

 だから、その目………。

 まぶたにそっとキスをしてそれから唇にもキスを落とす。

「あの……私、お風呂入ってません。」

 唇の隙間からそんなこと言われて、余計に……って分かってないよな。

「いい。そんなの。」

「だって、よくな……。」

「そんな余裕なくしてやるよ。」

 甘く耳元で囁いて唇を塞いだ。

 そこからは溺れていって俺の方が何も考えられなくなった。


< 142 / 180 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop