甘い恋は復讐の後で
再び兄へ冷めた声色で言葉を放った。
「聞いていたいのならご自由にどうぞ。」
『………ッ!!』
「れ、伶央さん!!
お兄ちゃん、も、もう切るね!
お盆休みには帰るから、お母さん達によろしく!!」
伶央さんから携帯を奪い取って矢継ぎ早に兄に向かって話した。
ごめん!お兄ちゃん!だってどうにも恥ずかしいの!!
『り……!』
莉緒と呼ぼうとしたのか、兄の声が途中で切れてその携帯を取り上げられた。
「これでやっと俺のことだけ見てくれる?」
耳元で甘く囁かれて慌てて耳を押さえた。
携帯はテーブルへと追いやられて、自由になった手は私の髪を梳いて地肌をなぞった。
ゾクゾクッと甘い痺れにも似た感覚が体を走って伶央さんにしがみつく。
「伶央さん、あの……。」
上ずった声に伶央さんの少し責めるような声が重なった。
「俺に触れられるの嫌?
避けてるだろ。」
「う……。」
そりゃ分かるよね……。
必要以上に近づかれると恥ずかしくて、そうならないように1人掛けソファに逃げたり、さりげなく離れてみたり。
伶央さんはその時は何も言わないから……。
「聞いていたいのならご自由にどうぞ。」
『………ッ!!』
「れ、伶央さん!!
お兄ちゃん、も、もう切るね!
お盆休みには帰るから、お母さん達によろしく!!」
伶央さんから携帯を奪い取って矢継ぎ早に兄に向かって話した。
ごめん!お兄ちゃん!だってどうにも恥ずかしいの!!
『り……!』
莉緒と呼ぼうとしたのか、兄の声が途中で切れてその携帯を取り上げられた。
「これでやっと俺のことだけ見てくれる?」
耳元で甘く囁かれて慌てて耳を押さえた。
携帯はテーブルへと追いやられて、自由になった手は私の髪を梳いて地肌をなぞった。
ゾクゾクッと甘い痺れにも似た感覚が体を走って伶央さんにしがみつく。
「伶央さん、あの……。」
上ずった声に伶央さんの少し責めるような声が重なった。
「俺に触れられるの嫌?
避けてるだろ。」
「う……。」
そりゃ分かるよね……。
必要以上に近づかれると恥ずかしくて、そうならないように1人掛けソファに逃げたり、さりげなく離れてみたり。
伶央さんはその時は何も言わないから……。