甘い恋は復讐の後で
 何軒も店をまわったかいはあった。
 あの辺りでデートに使いそうな店は限られているとはいえ、見つけられたことは幸運だ。

 そして彼氏らしい奴がいる前で……。
 ハハッ。俺に気があったのは本当らしい。

 潤んだ瞳を向ける女を思い出して体が疼いた。
 ……弄んで捨てるだけだ。

 罠は仕掛けた。
 あとは獲物が掛かるのを待つだけだ。






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