愛を私の音色に乗せて。


「…うん。ありがとう紫音大好きぃ、」

「え、待って死んじゃうから!?無理苦しい!」

どうしてこうも抱きしめる力が強いのか…
割と本気で私の死因窒息死とかになりそう、

「こらまだ離れるな。今日学校終わってからも紫音がいなくて寂しかったんだよ」

少し力が緩まったのを見計らって逃げようとしたけど…見つかりました。

「ねぇ…そろそろ離れません?」

「だから無理だって。俺、毎日紫音充電しないと動けねぇんだよ

「毎日って無理でしょ!」

現に明日も家にいないし…

「毎日一緒に寝ればいいじゃん」

「あぁ、なるほどね…
…え?はい!?一緒に?!」

一緒に寝るって、一緒の布団で寝るってことだよね…?

「うん。だから、今日から一緒に寝よ?」

「は、はい?!」

「もう決定だからね」

「なぁっ!?」

さっきまでの弱々しいちぃ君はどこに行ったのやら…
そして、私の眠気はどこへ行ったのやら。

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