愛を私の音色に乗せて。
「どうして今日そんなに急いでるんですか??」
「なんかよくわからないんだけど、
ドラマの関係者の人たちが急いで連れてきてって言ってるもんだから、何があったんじゃないかな?」
「そうなんですか…」
何があったんだろ…
デビュー取り消しですなんて嫌だよ!?
この話の数分後に、私はとんでもないことを聞かされた
「おっ、来た来た、ごめんね急がせちゃって」
「全然大丈夫です!
どうかされたんですか?」
「…実はね、今日の朝監督に、shionの弾き語りを聞いてもらったんだ。
そしたらえらく気に入ったみたいで、
挿入歌として、『夢想違愛』の英語詞版が欲しいと言うことなんだけど…」
「あぁなるほ…ど!?
…英語?!」
私英語で歌わないといけないの…?!
「そうなんだ…。
それで、またもや急なんだが、英語詞をお願いしてもいいかな…?」
…私、英語苦手なんですけど。
1人でなんて絶対にできませんけど!
でも、口からは、
「大丈夫です、頑張ります!」
なーんて、言ってしまってる。
どこが大丈夫やねん!?
「英語詞の方、大丈夫そう?言ってくれたら僕も手伝うから」
って、大野さんは言ってくれる。
「はい、ありがとうございます!」
「じゃあレコーディング、行こうか」