愛を私の音色に乗せて。
「いい感じだよshion!」
今私は、栗原さんにべた褒めしてもらってる…
もう皆さん、”shion”って呼んでくださっていて、
…何か本当に有名人になれた気がして凄い嬉しい。
「うん、初めてなのに本当によく出来てるよ!
あ、そうそう。これに関してはまた別の日に打ち合わせするんだけど、
デビューシングルの中に、『夢想違愛』と、もう1曲一緒に入れるのね。
なにか考えてたりする?」
それは…
「カップリングと言うやつですか…!」
「ふはっ、そうそう!
ちなみに今自分の曲って、いくらか持ってたりする?」
えっと、確か…
「35、6曲?ですかね」
最近だけで3曲出来たからまた増えたんだよなぁ
「…僕の聞き間違え?」
「はい?」
「いや…30、?とかって聞こえたからさ、」
「そうですけど…」
「…本当?」
「嘘なんか言いませんよ?!」
私、嘘ついてもすぐにバレてしまう人なので、はじめから嘘つかないようにしてますよ!?
「…プロ前の高校生で20曲以上持ってる人とか、まずいないと思うよ!?」
「そうなんですか…?でも、全部良いものとは限りませんし、」
「いや、君の曲はどんなものでも素晴らしいと思うよ!
今度見せてもらえたりする…?」
「はい!」