愛を私の音色に乗せて。


何とか喋れた…!

「ありがとう。
この子があのドラマの主題歌歌っているんだぞ〜?
そうだshion!ドラマの初回終わった辺りから歌の反響凄いよ!
まだ名前が知れてない分、色んな人が誰の歌か気になってた」

「ほ、本当ですか?」

「あぁ。
CDも朝から店頭に並んでるんだけど、中々いい出だしだよ!」

なんか、夢見てるみたいでホワホワする…

「すいません現実味がなさすぎて、」

「初めての感触をよく覚えておくと良いよっ。朝の情報番組でも取り上げられてたね!」

…テレビに?!私が取り上げられてたの?

「『謎の歌姫現る!』っていってたよ?」

「えぇ…」

もうダメだ。大変光栄なことなんですが、
私の脳みそじゃ処理しきれないです。

「まぁ、今の状況はそんな感じかな。
俺もこの子には期待してるから、皆んなよろしくな」


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