愛を私の音色に乗せて。


千翼side


紫音はお風呂に行ってしまった
ちょっといじめただけなのに、プリプリ怒ってた。

まあ、それも可愛いんだけどね?

でもさ、俺の気持ち誰か分かる?
デビューしたあたりから紫音はますます可愛くなっている。
夢が叶ったからなのか、すごくキラキラしてるんだよな。

それで、なぜか事務所はほとんど男ばっかりらしいし…?
あんな可愛い格好でその男の人らとご飯に行ってたんだって。

いや、紫音はその人らをどうも思ってないのは知ってるけど、、
けど…!見せたくないじゃん!?

分かる?誰か分かるよね!?
本当は俺の腕の中に閉じ込めて、誰にも見られないようにしときたいよ。

それくらい自分のものにしたいのに、
知らないところで紫音が可愛くなって行ってるのが悔しい。

俺もうすぐ受験だし、いつでもどこでも紫音にくっついてはいられないかも知れない。

離れたくない…俺ってこんなに女々しかったか?
さっきも中々言う事聞いてあげず、本当に大人気なかった。

俺の好きと、紫音の好きが一緒ならいいのに。


千翼side終


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