愛を私の音色に乗せて。
「ここだ。shion、入るよ?」
「は、はい!」
大きく深呼吸をして楠本さんがいる部屋へ入った
「失礼します…楠本さんおひさしぶりです!
彼女がshionです」
大野さんが紹介してくれた。
「は、初めまして、shionと申します…」
深々とお辞儀をして、楠本さんと向き合う。
わぁ…綺麗な顔してるなぁ。
もう40歳手前なのに、20代って言われても全然納得がいく。
「君がshionちゃんか!
初めまして、楠本リュウです。知ってくれてるかな?」
「もちろんです!CDも買わせてもらってます…」
家に5枚?くらいはあったな〜
「本当?!嬉しいなぁ〜。
突然呼び出してごめんね?
話は聞いたかな?」
「はいっ。
あの、本当に私でいいんでしょうか…?」
こんな大物スターと一緒に歌うとか、恐れ多い…
「もちろん!君の歌初めて聞いた時に惚れ込んだんだよ。
だから是非一緒に作って欲しい。どうかな?」
「是非とも、やらせて下さい!よろしくお願いします、」
断る理由なんか1ミリたりとも見つからない。
それにしても、惚れ込んだって…嬉しいじゃないですかぁ!?