愛を私の音色に乗せて。
なんとか作り終え、ゆっくり食べよう。
…と思ったんだけど、
「紫〜音。早くっ」
「…はいはい、」
先程ちぃ君の要望で、
「あーんしてよ」
と言われたもので、またまた今日誕生日だからっていう理由で従っています…
「…なんかちぃ君、凄い甘えただね?」
本当に甘えん坊だ。珍しい。
「今年の誕生日はすげえ待ち遠しかったんだ。…だからちょっとテンション高い。」
待ち遠しかったの?
「今日中には分かるよ」
??まぁいっか、
「あっちぃ君!ちょっと待っててね」
「ん?」
部屋に行って紙袋を持ち、リビングへと戻った。
「はい、18歳のお誕生日おめでとう!」
私は1つの紙袋を渡した。
「え、くれるの…!?」
「もちろんっ。」
「…ありがとう。開けていいか?」
「どうぞどうぞ」
紙袋から出てきたのは、
「これ…前に俺が欲しいって言ってたやつ、覚えてたんだ…」
黒とシルバーの腕時計。大理石が埋め込まれててとっても素敵なデザイン。
この前買い物に出かけた時、ちぃ君が欲しいなって言ってて、
これしかない!と思いまして…
そして、もう一つ。
「え、CD?」
そう、CDをプレゼントした!
この日の為に、ちぃ君の為に書いた歌で、まだ誰も知らない。
「…こんなプレゼントで良かったかな?」
「めっちゃ嬉しい…。ありがとうな紫音!
このCD聴いてもいい?」
「うん!」