愛を私の音色に乗せて。


「楽しかった〜」

「楽しかったな」

あれから何時間、川で遊んだことか…
もうとっくに日も暮れて、時刻は6時を回っていた。

「ちぃ君、こんなにも良い所にに連れて来てくれてありがとう!
…ちぃ君の誕生日なのに私が色々して貰っちゃったね、」

「俺は今日一日、紫音と居たかっただけ。一緒に居てくれるだけで十分すぎるよ」

ありがとうと言いながら私の頭を撫でてくれる
…なんて幸せな言葉なんだろう。私が誕生日なのかと勘違いしてしまいそう。

「ねぇ紫音、俺今日で何歳になった?」

小屋から外を眺めていると、よく分からない質問を投げかけられた。
…まさかちぃ君、自分の年わからなくなった…?

「18歳、だよね?」

うん、高校三年生の誕生日って言ったら大体18歳だ。

「そう、18歳になった。
でもまだ高校生なんだよな」

うん、まだ高校生ですよ…?
何が言いたいんだろう、

「紫音」

「なに?」

「まだお互い高校生だから今すぐってわけじゃないけど…

俺と結婚してください。」


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