愛を私の音色に乗せて。


「…ちぃ君、今…結婚って言った、?
言ったよね…?」

いや…もしかしたら聞き間違いかも知れない。

「うん、言ったよ。俺と結婚してくださいって。

長い間会えなかった分、
これから先は、ずっと紫音のそばに居たい。

紫音の夢を隣で応援したい。
紫音の笑顔をずっと守らせて欲しい」

「ちぃ君、」

言葉の一つ一つが、今までに感じたことのない音を立てて体の中に落ちていく。

「返事、聞かせて貰える…?」

返事。そんなの、

「ダメ。」

ちぃ君が息を飲むのが分かる。
違う、そう言う事じゃないよ。

「紫お、」

「私の笑顔を守るんじゃダメ」

「…は、」

私の笑顔をずっと守るんじゃ意味ないよ。

「私と一緒に、ちぃ君もずっと笑顔じゃないと意味がないもん。
でしょ?」

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