愛を私の音色に乗せて。



撮影が終わり、本当はそのまま帰るつもりだったんだけど、社長にちょっとお話をしたくて事務所に戻る事に。

「…shion、あのドラマの話どうしたい?」

運転席の大野さんが聞いてくる

「ん〜…、興味が無いわけじゃないんですけど、」

私が顔を出さずに活動しているのは、高校生活を静かに過ごすって言うためだったんだよね。

現に、学校にいると、

「shionの新曲聴いた?!めっちゃいいんだけど!」

って言う声をよく聞く。
嬉しいんだ。嬉しいんだけど、私がひっそりと過ごしてられるのは今の現状維持があるおかげなもので…


< 206 / 261 >

この作品をシェア

pagetop