愛を私の音色に乗せて。
そんなことを思っていると、無意識のうちに強く抱きしめてたみたいで
「ちぃ君、重い」
起こしてしまったか。笑
「あ、ごめんごめん。おはよう」
「おはよう。ちょ、まだ重いよー!」
ジタバタしてるけど、俺の力には敵うわけないな
「はぁ…朝から疲れちゃうじゃんかー」
「なに、そんなにくっつかれれの嫌なの?じゃあ離れるよ」
時たま俺の中のSっ気が発動する。
紫音に背を向けて離れてみた。こうしたら多分…
「…え、違う…そんなんじゃない…ごめんちぃ君…」
そう言いながらぴったりと抱きついてきた
ほらねっ、すぐに謝ってくる。怒ってないのに
まぁ俺がした事だけど。笑
「いいよ、怒ってないし」
「本当…?よかった…」
本気で心配したのか俺の背中にもたれかかっている
くそっ、なんでこんな可愛いんだよ…
俺はぐるっと回って紫音の上にまたがった
「…わっ!な、何!?」
「ん?何って久しぶりにおはようのキスしようと思って」
ジリジリと顔を近づけ紫音に迫る
「ま、まっ…んんっ」
待ってって言いたかったんだろうけど、そんなの無理だね
…やばい…止まんないかも…
キスなんかすごい久しぶりにした気がする
…ダメだ、これ本当に止まんねえやつだ…
何度も何度も角度を変えて、紫音の唇を味わう
「…っん、…やっ…」
時折紫音の色っぽい声が聞こえるたびに、残り少ない理性がすり減って行く…
大分苦しくなってきたのか、俺の肩を必死で叩いてくる
…しょうがない、一旦離れるか…
「…はぁ、はぁ…ち、ちぃ君…」
肩で息をしながら、トロンとした目つきで睨んでくる