愛を私の音色に乗せて。





「それなんだけど…


亮が遊びに来た日、2人で買い物に行ったんだけど…

途中で携帯落として、見つかった時にはバキバキに割れててさ…


買い直さないといけなくなって……


さっき紫音迎えにいく前に買いに行ってたんだけど、思ったより混んでて迎えにいけなかったんだ……


もう、本当ごめん……」




謝るたびにどんどん小さくなっていくちぃ君
本当に申し訳なく思ってるみたいで…





「もうそんなに謝らないで…?」



なんか、これだけシュンっとされるとこっちまで申し訳なくなってくる…




「いや、俺が悪すぎたから…本当ごめん。


嫌な思いさせたよ、な…?」





「ううん、もういいよ。」



「いやよくない。お詫びさせてください」




「えぇ?、」





今日のちぃ君は折れない…多分ほんとうにお詫びをしないと気が済まないって感じだなのだろう…



そんな悪いことしてないのに…



「今日が終わるまで紫音のわがままに付き合います。


それで、許してもらえませんか?」




私のわがまま?!




「そ、そんな事しなくていい…」
「はい、わがまま1つ目どうぞ」








…ダメだ。これはわがままを言わないといけない流れですね…







わがままって…何でもいいんだよね、?


んーーーー、あ。







「…じゃあ、ギュってしてください…」



「喜んで!」





ちぃ君は隙間なく私を抱きしめて、ソファに寝転がった







「はぁぁ、やっと紫音帰ってきた…


どれだけさみしかった事か」




「わわっ、くすぐったいよちぃ君!」



私の首筋に顔を埋めてきたのでふわふわの髪の毛がこしょばい、、






「今俺ね、極度の紫音欠乏症なんだよ。死にかけなわけ。あと10時間はこうしてたい」




じゅ、10時間?!それはいくらなんでも、



「そ、それは無理!

私はする事あるもん!」




「えー、なんでよ!」




「なんでって聞かれても…


でも私のわがまま聞いてくれるんでしょ?


我慢して!」





「…分かりました。」





おお、この権利はすごいね。笑






「ほかにわがまま無いの?」




「んー…他に…」




案外、探すの大変。




「あ、うどんとケーキ食べたい!」



今は夜の7時。なんかすごいいっぱい食べたい!

ずっとホテルのご飯だったから洋食が多くて、それにあんまり食欲わかなかったから食べてなかったんだよね…


ケーキは無性に食べたくなっただけだけど。笑




「は、うどんとケーキ?!なんだその組み合わせは笑」




「いーじゃん!うどんはちぃ君が作ったやつがいいな。ほら、前風邪の時作ってくれたやつ!」



「あんなんでいいの?!」




「うん!」




「ん、分かった。じゃあケーキ買いに行くか?」



「行きます、!」








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