愛を私の音色に乗せて。
紫音はいつも自分のコーナーには行こうとしない
見られるの恥ずかしいんだ。笑
「なんでよ〜。いまからこの特集読もうと思ったのに〜」
「い、いいって!!大した事喋ってないから…!」
ちょっとからかうと耳を赤くしてムッとし、腕を引っ張ってきた
…可愛いなぁもう。
「はいはい、わかったから笑
なんか甘いものでも食べに行くか?」
「え、行く!!」
コロコロと変わる表情は、見ててほんと飽きない。
「んーーー、楽しかった!
いっぱい連れまわしちゃってごめんね…?」
「全然いいよ。いっつも行かないようなとこばっかですげえ楽しかったし」
お風呂から上がり、まだ頬が火照った紫音が隣に座る。
今日はめちゃくちゃ歩いた。
紫音の体力は底なしとまたまた思い知らされた…
たださ…
「ねっちぃ君、ギュってしていい?」
やっぱりやっぱりおかしい…。
普段、こんなに自分からこないのに、
「…ん、いいよ」
そうは言っても嬉しいもんは嬉しいもんで。
膝の上に紫音を乗せて優しく抱きしめた
「…なぁ紫音。今日どうしたの?」
もう思い切って聞こう。モヤモヤする…!
「…え?何が…?」
「…今日、何かすげえ甘えたじゃない?
いつもこんなにくっついてこないのに」
「……。」
おいおい黙るなよっ、、
「おーい?」
俺の胸に顔を引っ付けたままの紫音の肩を揺する
「…………ぁから…」