愛を私の音色に乗せて。


私のバイト先はこの街で有名な『SYO』っていう喫茶店
コーヒーとアップルパイが特に美味しい!

喫茶店というとお客さんが数人いて静かなところ。っていうイメージがあるけど、

とっても忙しい。
常に人が出入りしているし、落ち着いた雰囲気なのに、大忙し。

流石、有名なだけあるよ!

「おはようございまーす!」

「あら、シオちゃんおはよ〜♡」

語尾に♡がつくこの人は
この店のオーナーの「榊 庄司(サカキショウジ)」さん

すっごくイケメンで、背も高く、黒髪のスポーツマンって感じなんだけど、

口調だけが…おばさま口調なんだよね。それを除けば、優し過ぎるイケメンって感じ。

面接に行った時はびっくりしたけど、
その喋り方が親しみを持ちやすくて、大好きだ。

「じゃあ、開店の準備、よろしくねぇ〜♡」

そう言って庄司さんは厨房に入った

「よし、やりますか」

私は制服に着替えて掃除と飲み物の準備をする

この店はカウンターと個別席があって、結構広い

私は接客係だから、いつも歩き回るのが大変。
でも、カウンターにいる時はお客さんと話せて楽しいんだよね!

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