愛を私の音色に乗せて。
「お先に失礼します!」
「おつかれシオちゃん!バレエ頑張ってね♡」
朝6時半に始まったバイトもお昼で終了。、
楽しいけど、立ち仕事はやっぱり疲れるよね
まだ時間あるし、少し寝れるかな?
「ただいま〜」
「おかえり紫音」
「お帰り紫音ちゃん!」
玄関まで迎えにきてくれたちぃ君の後ろに、よく似たイケメンさんが…
…あぁ!
「翼(ヨウ)くん!?」
「そうだよ、久しぶりだねっ」
彼は西沢翼(ニシザワヨウ)くん
ちぃ君の5つ上のお兄さんで、昔はよく遊んでもらっていた。
「ごめんな、勝手に家上げちゃって…」
「全然良いよ!…でもどうして??」
「千翼がお世話になってるみたいだから挨拶にね!」
お世話だなんて…
「私の方がご迷惑をお掛けしてるだけで、」
「それはないからね?」
ちぃ君がそう言いながら私の頭をわしゃわしゃ撫でる
「はいはい、目の前でいちゃつかないで。
ごめんね玄関で話しちゃって。」