愛を私の音色に乗せて。


千翼side

紫音を見送ってリビングに戻ると、

「シオちゃん、想像以上に可愛くなってたな」

そうつぶやく兄貴

「だよな。俺も久しぶりに会った時びっくりした」

「ははっ、だろうな!
ところで今どこ行ったの?」

「今さっきまでバイトに行ってて、今は習い事」

「ハード過ぎねぇ?」

本当にハード。
でも俺はそれを止めたらダメなんだと思う。
背中を押して、倒れそうになったら支える

それが今俺ができる事。

「まっ、元気そうな2人の顔も見れたし、俺は仕事に行くとするかな」

「親父かよ」


千翼side終

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