愛を私の音色に乗せて。



それにしても痛い…

「しぃ大丈夫?!
ちょっと誰れへたっぴなパスするの!?」

怒るはるちゃんを止める気力もないや…

「ごめん!本当ごめん!
伊藤さん大丈夫?!ほんとごめん、」

えぇっとこの声は…

「ちょっと杉田がやったの?あんたバスケ部でしょ!?馬鹿なの?」

そうだそうだ、杉田信二君だ。
私こんだけ冷静に物事考えられてるから、脳みそは大丈夫そうだね。

「本当ごめん…
しかも額だったよな??女の子の顔に…本当ごめん」

「大丈夫大丈夫、そんなに謝らないで?
ちょっと当たっただけだから」

そう言い、顔を上げる
眼鏡が無いからほぼ見えないや。

「俺保健室連れて行くわ…え?
伊藤さん眼鏡…あぁ!」

「…えっと、どうかしました?」

「もう色々謝りたい事だらけだから保健室行こう…
先生、保健室連れて行きます」

「おう!頼むぞ〜」

「伊藤さん、行こう?」

「あ、はいっ」

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