愛を私の音色に乗せて。
家について直ぐ、昔使っていた度の弱い眼鏡をかける
うん、まだマシかな?
「紫音〜ちょっと来て」
リビングに行くとソファに促され、冷えピタを剥がされた。
「これ塗ったらすぐ腫れ引くから」
そう言ってスゥーっとするものを塗られた
「あと、こうしたら治るらしいよ」
そういって私のおでこにチュッとキスを落とす
…は。はぁ?!
「あれ、顔真っ赤だけど?」
無理無理、無理だ…私には訳がわからない、
「はい、オーディションの練習するんでしょ?」
固まっている私を立たせて、
「そんなに固まってたら次ここにするけど?」
なんて言いながら私の唇を親指でなぞる
「動きます…!」
逃げるように防音室に駆け込んだ
「も~、なんなんですかあの人は!」