愛を私の音色に乗せて。



発表会当日

朝、早起きをして準備をし、
今は髪の毛もメイクもガッチガチのばっちりです。

今は午後1時
まだ本番じゃないけどとっても緊張している。

私は今年の発表会の主役を任せて貰った
たくさん躍らせてもらう中で、男の人と組んで踊ったり

一人で出させてもらうこともある

頑張ろう。今まで通り踊るんだ。

ちぃ君も見に来てくれるって言ってて、
喫茶店『SYO』の皆んなにも招待状を渡しに行った

あれ、誰だろ…
不在着信が一件入っていた。

“ 西沢千翼”

「え、なんで!?」

急いで電話を掛け直す

「もしもし?」

『もしもし、ごめん忙しかった?」

「大丈夫!どうしたの?」

『いや…緊張してるかなぁっと思って。大丈夫?』

「緊張してるけど、楽しみの方が大きいかなっ」

『そっか、俺今日兄貴と見に行くから。
初めて紫音が踊るとこ見るから、すげえ楽しみにしてる!頑張って。」

「ありがとう、頑張るね!」

短い電話だったけど、
勇気をもらえた気がする。

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