愛を私の音色に乗せて。



そこからはみんなでたくさん写真を撮り、
お別れの挨拶をして、帰る準備をする

さっきちぃ君から、

『入り口で待ってるから、一緒に帰ろう』

とメッセージが来ていた。

入り口の壁にもたれかかっているちぃ君はカッコよくて。

小学校の頃、校門の前で私を待っていてくれたのを思い出す。

私が早退するってなった時、一緒に帰るって言って抜け出してきてくれたこともあったなぁ…

彼女になれたら、幸せなんだろう。

なんかこう、体の中から沸々と湧き上がってくる、このあったかい感情が何なのかよく分かるよ。

「お疲れ様!紫音すご…」
「好きだよ」

あれ、私ってこんなにも恥ずかしがらずに告白できたの、?

「…紫音どした?」

「ちぃ君かっこいいなぁって、好きだなぁって思ったから言っただけだよ?」


< 46 / 261 >

この作品をシェア

pagetop