愛を私の音色に乗せて。
そこからはみんなでたくさん写真を撮り、
お別れの挨拶をして、帰る準備をする
さっきちぃ君から、
『入り口で待ってるから、一緒に帰ろう』
とメッセージが来ていた。
入り口の壁にもたれかかっているちぃ君はカッコよくて。
小学校の頃、校門の前で私を待っていてくれたのを思い出す。
私が早退するってなった時、一緒に帰るって言って抜け出してきてくれたこともあったなぁ…
彼女になれたら、幸せなんだろう。
なんかこう、体の中から沸々と湧き上がってくる、このあったかい感情が何なのかよく分かるよ。
「お疲れ様!紫音すご…」
「好きだよ」
あれ、私ってこんなにも恥ずかしがらずに告白できたの、?
「…紫音どした?」
「ちぃ君かっこいいなぁって、好きだなぁって思ったから言っただけだよ?」