愛を私の音色に乗せて。



今日も一緒に学校に向かう

「はい、手貸して」

「…手、繋いで行くの?」

「付き合ってるんだからいいじゃん。嫌?」

「嫌じゃない…!なんか、恥ずかしいし、」

いや、恥ずかしいだけじゃない。
ちぃ君と出会ってわかったけど、学校でかなりの人気者らしい…

そんな人が隣にいるってだけですっごく注目されるのに、手なんか繋いでたら血祭りだよ?!

「はい、恥ずかしがらないの。
ブツブツ言ってないで行くよ~」

結局、手をぐいぐい引っ張られながら登校した。

教室に着くと

「しぃ!もう大丈夫なの!?もう、心配したよ?」

「大丈夫だよ!ちょっと疲れてただけだから。」

「そう、?無理しないでよね…
でも今日スポーツテストじゃん?

しぃ、いっつも息切らしてるから心配だよ…」

はるちゃん、ごめんなさい。
いつもわざと息切らせてました…。

「はるちゃん、それは本当に心配ないから。
あと私、今日から本気出すから。
スポーツテスト全部見ててね」

「…どう言うこと?」

「もうすぐわかるから」

「…なんかよく分かんないけどまぁいいわ。
ってかしぃ、コンタクトにすると随分印象変わるね!
美しさが更に増したよ…」

「なにそれ〜」

「いや、こんな可愛い子、本当になにもかもが心配だわ。
体調悪くなったらすぐ良いなよ?」

「ありがとう!」

心配性のはるちゃんと体操服に着替え、体育館へ行く

まずは反復横跳び
満点は。53回か、

大丈夫だねきっと

「しぃ、ペアなろうよ!」

「もちろん!」

「あたし先でもいい?」

「どうぞどうぞ」

まずははるちゃんの記録から
はるちゃんも運動神経が悪いわけではない

「おつかれはるちゃん!45回だよ!」

「45か。まあいいや!次しぃだね。」

「うん!ちゃんと数えててね」

「分かってるって〜」

よしっ、やるぞ!



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