愛を私の音色に乗せて。
「…あんた本当にプロじゃないの?
歌姫じゃん!?これ誰の歌?すっごいいい歌ね、
「ありがとう!私が作ったんだよ?この歌」
そういうと、見開いていた目がさらに開かれる
「は!?…しぃが作ったの?歌詞も?曲も?」
「そうだよ?」
「信じられない…いや、疑ってるわけじゃないけど、
楽譜見せて?」
楽譜?!
いっつも見て弾かないから何処やったかな、
「ちょっと待ってね?」
楽譜の束から探し出す
すると、後ろからはるちゃんが顔を出し、
「ちょっと待ってこれ全部しぃが書いた曲?」
「うん、全部」
「…ごめん、楽譜探さなくていい。十分紫音さんが凄い人が分かりました」
「何それ?!全然すごくないよ〜」
「ねぇ、その楽譜たち見せて?」
「いいよ!」
そういや、こうやって誰かに楽譜を見せるのも初めてだなぁ
なんか緊張…
「しぃ、これ聴きたい!歌って?」
はるちゃんが出してきた楽譜は、
『いつもどこでもなんどでも』
「いいよっ」
この歌ならギターの方がいいかも
そう思ってギターを取り出すと、
部屋の扉が開いた