愛を私の音色に乗せて。
「じゃあ、色々と説明したいんだけど、今日は時間大丈夫?」
「はい!全く心配ないです」
「良かった!じゃあ隣で話そうか。」
大野さん、あと一昨日いた審査員の人に連れられて、さっきまで練習していた部屋に入る。
「もしかして俺まだ自己紹介してない?」
忘れてたんですか…?!
結構マイペースなお方で…
「朝日奈 圭吾(アサヒナケイゴ)と言います。一応この事務所の社長です。
よろしくね?紫音さん」
「しゃ、社長さんだったんですね…
よろしくおねがいします。」
社長って事は、はるちゃんのおじさんなのか…!
しばらくは友達って事隠しておこう。
「うちの事務所の事は知ってくれてるかな?所属してる人とか」
「もちろんです!私、『Leaf』さん、大ファンなんです。」
「そりゃ嬉しいな!」
契約の話、デビューの話、マネージャーの話など…色々難しい事を一通り聞き終えた。
「なんとなくは分かるかな?」
「なんとなく…」
「よし!それで、君のマネージャーなんだけど、もう決まっててね。
大野君が、今日から君のマネージャーをする事になったんだ。」
…へ、
「えぇ!?」
そんな、わたしにマネージャーとか、良いんだろうか…
「よろしくね、紫音さん。一緒に頑張って行こ!」
「…はい!よろしくお願いします。」
なんか、マネージャーって、
本当に芸能人みたい…