愛を私の音色に乗せて。



「じゃあ、色々と説明したいんだけど、今日は時間大丈夫?」

「はい!全く心配ないです」

「良かった!じゃあ隣で話そうか。」

大野さん、あと一昨日いた審査員の人に連れられて、さっきまで練習していた部屋に入る。

「もしかして俺まだ自己紹介してない?」

忘れてたんですか…?!
結構マイペースなお方で…

「朝日奈 圭吾(アサヒナケイゴ)と言います。一応この事務所の社長です。
よろしくね?紫音さん」

「しゃ、社長さんだったんですね…
よろしくおねがいします。」

社長って事は、はるちゃんのおじさんなのか…!
しばらくは友達って事隠しておこう。

「うちの事務所の事は知ってくれてるかな?所属してる人とか」

「もちろんです!私、『Leaf』さん、大ファンなんです。」

「そりゃ嬉しいな!」

契約の話、デビューの話、マネージャーの話など…色々難しい事を一通り聞き終えた。

「なんとなくは分かるかな?」

「なんとなく…」

「よし!それで、君のマネージャーなんだけど、もう決まっててね。
大野君が、今日から君のマネージャーをする事になったんだ。」

…へ、

「えぇ!?」

そんな、わたしにマネージャーとか、良いんだろうか…

「よろしくね、紫音さん。一緒に頑張って行こ!」

「…はい!よろしくお願いします。」

なんか、マネージャーって、
本当に芸能人みたい…

< 79 / 261 >

この作品をシェア

pagetop