愛を私の音色に乗せて。


はぁ…はぁ、
最近運動してないせいか、すぐに息が上がる。
この前も紫音と2人で走った時、1人バテバテで悔しかった。

ドアを開けるともうすでに紫音の靴があった。

「ただいま!紫音どうだった…」

リビングに入るなり声をかけるが、
机に突っ伏して寝てしまっている…。

そりゃ疲れてるよな。
昔も今も、相変わらず寝顔が可愛いなぁ…
何時間でもみてられる。

サラサラの髪の毛を撫でる、これだけですごく癒されるんだよ。

「…ん、あ、」

「ごめん、起こしたな」

「ううん。寝てスッキリした!」

目をこすりながら話す紫音が凄く凄く可愛い。

「…あ!ちぃ君!」

「どうした?」

「私、オーディション合格しちゃった…!
歌手になれるんだって!」


千翼side終

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