Bloody Kiss♡


「はい?添い寝って?」


─ まさか‥


イヤな予感が瞬時に過ぎった。


「正確には、抱きしめて‥か。」


楽しそうに答えているけど、あたしは笑えない。


全裸で眠った夜も、セトはずっと傍にいたってこと?

しかも、ミストに化けて、あたしに抱きついて‥?


「サイテー!変態!」


拳を握り締め、勢い良く立ち上がった。

本気で殴ってやろうと思ったんだ。


なのに、セトは急に真顔になって

「帰るぞ。」

って、言った。


「今夜の半月が雲に隠れる前に、お前に奉仕させてやるよ。」

って‥。


 
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