Bloody Kiss♡
「え?なに!?」
驚いたあたしは咄嗟に後退(アトズサ)った。
頬が燃えるように熱くて心臓はパンク寸前で、ホントにスゴく熱くて‥。
熱くて‥
「あっつ~い!!」
ジンジンと熱を伴った痛みが頬を刺激している。
「ちょっと!なにしたん!?」
声を荒げながらセトを睨んだ時、その痛みは不思議なほどにスーッと消えた。
「治療だよ。出血していたからな。もうサラマンドラにやられた傷は治ってる。」
セトは、澄ました顔で答えて
「つーか、ゴチでした。」
って、笑った。