Bloody Kiss♡


マリィは、静かに振り向いた。

あたしは、彼女に駆け寄った。


「ここも魔界の一部よね?」

「ええ。」


マリィは、目だけで頷いた。


魔界なんて、闇の中だと思っていた。

真っ暗な空間に溶岩のような赤、おどろおどろしい音と濁った空気。

それがあたしのイメージしていた魔界だった。

そのことを彼女に話した。


そして

「ここって、ホントに楽園みたい。マリィ、あなたは魔物じゃないの?」

そう訊いた。


 
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