Bloody Kiss♡
~ おいで、おいで、もう一度‥
おいで、おいで、まやかしに幻惑鳥が鳴いたとき‥♪~
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どれくらい眠っていたのか、目覚めるとベッドの上だった。
「お目覚めですか?ロナ様。」
側には、心配そうな顔でミューが立っていた。
彼女の話だと、あたしは金色の小道で倒れていたらしい。
体調を気遣ってくれる彼女に心配いらないと答えて、あたしはベッドを降りた。
「ミュー、今って何時?」
部屋には、掛け時計も置き時計も無い。
時間が知りたくて尋ねたけど、ミューは、それには答えず
「ロナ様は、半日ほど眠っていらっしゃいました。さぁ、皆が待ちかねております。大広間に ご案内いたしましょう。」
と、扉へと踵を返した。