Bloody Kiss♡
「すきだろ?こういうこと‥。」
耳元で、甘く囁く声。
羽毛の掛け布団の下、繊細なタッチで 一糸纏わぬあたしの肌に触れる指。
「やだ‥。お願い‥、ヤメて‥?」
翻弄されるように、艶めいた声で喘いで
「なんて言うと思う?あたしが?あほか、変態っ!」
もう一度、セトの手を払いのけ、あたしはベッドの端へと逃げた。
DOKIDOKIと胸が騒いでいる。
怒りと羞恥の不協和音。
きっと、紅潮しているだろう頬を誤魔化すように、あたしは攻撃的に彼を睨み付けた。