Bloody Kiss♡
「マジ、超気の強い女だな。ま、その方が調教し甲斐もあるってモンか。だが、オレのことは、セト様と呼べって命令したはずだ。」
高慢な態度で言葉を発しながら、彼はベッドから降りた。
不躾な行為に腹が立っていたあたしは、その言葉を撥ね付けた。
「尊敬もしてないのに呼べる訳ないし。“様”ってのは、相手を敬う時に使うって知らんの?あんたみたいな変態、余裕で無理 無理。」
セトは、フッと不敵な笑みを見せ
「約束と違くね?なら、容赦しないぜ。」
そう言って、一瞬 瞬きをすると目を金色に光らせた。
─ え‥?
途端、枕元にあったメイド服がふわふわと宙に浮き出した。