Bloody Kiss♡
stair.03 Dangerous
翌朝、目覚めると隣でセトが眠っていた。
あたしの腰には彼の腕が廻されている。
─ コイツ、調子に乗りすぎやん‥
そんな反発的な感情は確かに胸にあるのに、何故だか嫌悪は感じなかった。
あたしは、彼の寝顔を見つめた。
もし、出会い方が違っていれば、素直に一目惚れしていたかもしれない。
そう思ってしまうくらい、外見だけはカッコイイのに‥。
─ え‥?
寝ぼけているのか目を閉じたままのセトは、腰に廻した手をお尻へと滑らせた。