Bloody Kiss♡
歯磨きをして洗顔を済ませ、髪を梳かしたあとはダイニングルームで朝食。
朝から食べ切れないほどの贅沢な料理を前に、あたしはホルスに訊ねてみた。
「あの本って昨夜は白紙やったけど、今朝見たら文字が浮かび上がってた。それに変な予言も。あれは、なに?」
ホルスは、デカンタからグラスにミネラルウォーターを注いで、それをテーブルに置き
「やはり。」
と、満足そうに頷いた。
そして
「今は、何もお答え出来ませぬ。いずれセト様から お話があるでしょう。さぁ、お召し上がりください。」
と、食事を促してキッチンへと姿を消した。