Bloody Kiss♡


雪が降りそうな冷たい空気は、今のあたしに お似合いで、冷え切ったココロは、これ以上 寒さを感じることは無いほどに凍て付いていた。

十五階建ての鉄筋マンション。

エレベーターを最上階まで上がった。

非常口から屋上へと、壁伝いに梯子が伸びていることは知っていたから、あたしは、屋上を見上げて深く息を吸い込んだ。


─ シニタイ‥


アツヤが他の女の子と幸せになるなんて許せない‥

一生、あたしのことを引きずって生きてけばいい‥


冷え切った金属の梯子を、しっかりと掴む。

1月の冷たい風が長い髪にまとわりついた。


ミニスカだってことは、気にならなかった。

あたしは死に場所を求め、一段一段 梯子を上った。


 
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