Bloody Kiss♡
─ 白状?
頭の中で、その言葉を繰り返した。
「なに?!あんた 何がしたいの?」
真っ暗闇の中、見えない相手に問い掛ける。
「どこにある。言え。」
ヒタヒタと近付いて来る足音が聞こえた。
「来るな!こっちに来んなって!」
叫びも虚しく、すぐ側に店長の気配がしたと同時、ひんやりと冷たい指が首筋に触れた。
「死にたくなきゃ白状しろ。」
店長が首に掛けた手に力を籠める。
「ちょっ!待って!」
「どこに隠しているんだ!!」
怒りを漲(ミナギ)らせた声で怒鳴り、彼は
「アイツから聞いているはずだ!ブラッディキスの在りかを!」
ギリギリと指先に更に力を入れた。